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イスタンブールから日帰りでパムッカレに行った話

Published: at 08:00 AM

2024年5月下旬に5日間、アテネからイスタンブールに旅行した。トルコの他の都市ではパムッカレにも興味があり、迷った末日帰りで行くことにした。トルコは物価変動が激しいのに加え、現在はコロナ禍の情報も入り混じっていて事前によく分からないことが多かったので、実際に旅した記録を残しておこうと思う。

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全体スケジュール

イスタンブールからパムッカレに日帰りするには、まず最寄りのデニズリ空港(DNZ)まで飛行機で行き、そこからバスで移動する必要がある。

航空券は2日前に予約した。1〜2ヶ月前から価格をチェックしていたが、直前だからといって大きく値段が変わることはなかった。私の時は少し安くなっていてラッキーだった。イスタンブールではカディキョイ地区(アジア側)に泊まっていたので、より近いサビハ・ギョクチェン空港(SAW)発着の便を取った。ヨーロッパ側にあるイスタンブール空港(IST)からも、デニズリまでターキッシュエアラインズの便が出ていた。

往路

カディキョイからサビハ・ギョクチェン空港

早朝便のためメトロはまだ動いていなかったので、シャトルバスで空港まで移動した。

カディキョイのバス乗り場はここ
一応小さいチケットブースのようなものがあり、近くにスタッフもいるので迷うことはなかった。

時刻表はHPに載っている通りだった。
私は4:45のバスを利用した。所要時間は1時間程度だった。

havabus_timetable

バス停までは宿から徒歩15分くらいだった。Airbnbのホストによると、海辺のあたりは夜は少し治安が悪いとのことだったので警戒していたが、特に危険はなかった。バスの座席は9割方埋まっていた。満員になると次のバスを待つしかないらしいので少し早めに行くことをおすすめする。

バスの値段は91TRY(≒2.6€)で、現金で支払った。
前日にブースで尋ねたときにはクレジットカードも使えると言われたが、私が見た限りでは他の人も現金で支払っていた。

デニズリ空港からパムッカレ

デニズリ空港では、フライトに合わせて出口にバスが待っていた。事前の調査では、パムッカレまで直接行けるバスがあるという情報と、一旦デニズリのバスターミナルまで行ってそこから別のバスでパムッカレに向かうという情報をどちらも見ており少し緊張していた。だが実際は、パムッカレ行きのバスを簡単に見つけることができた。特にピークシーズンというわけでもなかったので、おそらく最近はいつでもパムッカレ行きのバスがあるのではないかと思う。

バスに乗るとどこのホテルまで行くかを聞かれた。私は日帰りだったので、ホテルではなくパムッカレのメインエントランスまで行って欲しいと伝えた。料金は250TRY(≒7.1€)で、クレジットカードで支払った。

この時点で雨が降っていたせいか乗客は数人しかいなかった。その中に同じく一人旅をしている日本人の青年がいて話ができたのが良かった。

パムッカレに着くとこのあたりで降ろしてもらった。
所要時間を忘れてしまったが、到着が8:00頃だったので1時間くらいだったと思われる。他の人たちはホテルまで送ってもらっていた。

現地情報

チケット購入

バスを降りた場所から少し坂を登るとすぐにチケットオフィスがあった。

pamukkale_ticket

私はパムッカレの石灰棚とヒエラポリス遺跡がセットになった1回分のチケット(30€)を購入した。数日滞在する場合は、近くのライディケア遺跡とセットになった3日間有効のチケット(40€)もあるようだった。トルコの外国人料金はひたすらに高い。

窓口の人は上記のセットチケットについて説明した後、私が1日しか滞在しないと言うと、パムッカレとヒエラポリスのみのチケットはイヤホン付きで同じ値段(40€)だと言ってきた。私がとぼけて「でもイヤホンいらないし🤔チケットだけでいいし🙄」と言い続けると3回目くらいでようやくチケットのみ売ってくれた。前にいた中国人の家族はイヤホン付きのチケットを買わされていた。支払いはクレジットカードが使えた。

到着後すぐにチケットを買った後、近くのカフェで時間を潰して9:30頃に入場した。戻ったときにはチケットオフィスに行列ができていたので事前に買っておいてよかった。

ルートと滞在時間

チケットオフィス横のメインエントランスから入場すると、まず石灰棚があり、石灰棚を登り切った先にヒエラポリス遺跡や博物館、プールがある。

以下の地図で、少し見づらいが青いTの部分が石灰棚である。

hierapolis_map

私はゆっくりと石灰棚を登り、遺跡エリアを遠くまで歩き回った。博物館はあまり大きくなかったのでサクッと見た。プールは見学だけした。プールの水の中に入るには追加料金がかかり水着も必要だが、建物に入って見学するだけなら無料でできる。

その後再び石灰棚を下り、14:30頃に来た時と同じ場所から退場した。
滞在は約5時間。私は時間を持て余さないように全体的にゆっくり行動し、遺跡エリアも遠くまで見て回った。そうでなければ3時間くらいで十分だったと思う。

有料エリアを出て坂を下った先にカフェやレストランが集まっているエリアがあり、そこで昼食を食べた。

服装と持ち物

パムッカレの写真は事前に見ていたが、実際に行くまでは石灰棚を歩くのがどういう感じなのかがあまりイメージできず、服装についても迷った。

水着やショートパンツは持っていなかったため、結局、裾がゴムになっている長い丈のパンツに半袖のTシャツ、薄手のカーディガン、スニーカーという服装にした。それで困ることは特になかった。周りは男女問わず膝上丈のパンツの人が多かった。女性はリゾート感あるひらひらしたスカートの人も結構いた。

荷物は両手が空くようにリュックにした。日帰りで大した荷物はなかったためトートバッグでも良かったのだが、石灰棚を歩くときは足元が不安定になりがちなのでリュックの方が便利だったと思う。

持って行って良かったものは、脱いだ靴を入れるビニール袋と濡れた足を拭くためのタオル。石灰棚を歩くときは裸足になる必要があるが、靴を袋→リュックに入れてしまえば身軽になれるので良かった。

逆に要らなかったものは、石灰棚の周りで履くためのサンダル。簡易なサンダルがあると便利だという情報を見て持って行ったが、私は一人旅なこともあり石灰棚を出たり入ったりはせず、ある程度水に浸かって気が済んだらスニーカーを履いてしまったのでサンダルの出番がなかった。

復路

パムッカレからデニズリ空港

空港からパムッカレに向かう際、帰りのバスについて尋ねると、バス会社のカードを渡されてここに連絡するよう言われた。電話が必要なのかと思ったが、Whatsappのメッセージでも良いとのことだった。

pamukkale_bus_company

パムッカレに到着後すぐに、今夜19:05のイスタンブール行きの便に乗るので空港行きのバスを予約したいという旨のメッセージを送った。

5分程度で返信があり、名前・パスポート番号・ホテル名・トルコの電話番号を聞かれた。ホテルではなくパムッカレのチケット売り場近くでピックアップしてほしいこと、トルコの電話番号は持っていないことを伝えると、16:15にNatural Park(バスを降りた場所と同じ)で待っているよう指示があった。念のため料金も確認すると、行きと同じ250TRYとのことだった。

バスは時間通りにやって来た。他の人をピックアップしにホテルを回るための時間設定なのかと思っていたが、最初から最後まで乗客は自分だけで17時過ぎには空港に着いてしまった。料金はクレジットカードで支払った。

デニズリ空港とA Jet

デニズリ空港に到着した時点で、なんとセキュリティチェックのゲートが開いていなかった。こんなことがあるのかと驚いた。小さい空港なのでおそらく朝と夜の便しかなく、必要な時しか開けないのだと思う。ゲートが開いたのは搭乗予定時刻の30分前くらいで結構ギリギリだった。結局飛行機が遅れたので急ぐ必要もなかったのだが。

A Jetという航空会社を今回初めて利用した。調べたところターキッシュエアラインズの子会社らしいが、専用のアプリすらなく、オンラインチェックインや搭乗券の表示はブラウザでHPを開いて行った。空港に着くのが早すぎた上に搭乗が1時間近く遅れ、デニズリ空港は特に何もないので暇だった。フライトは特に記憶に残っていない。可もなく不可もなくだったのだと思う。

サビハ・ギョクチェン空港からカディキョイ

帰りは21〜22時くらいで、終電前だったのでメトロで帰宅した。

感想

イスタンブールからパムッカレへの日帰りは意外と簡単だった。基本的には石灰棚を見てみたいというだけの動機だったので、滞在時間も日帰りで十分だった。リスクとして挙げられるのは天候くらいだと思う。私は雨上がりの快晴時に観光することができて運が良かった。

パムッカレ自体の感想としては、ある程度予想はしていたことだが、やはり巷に溢れるフォトジェニックな上空写真と比べると現実はやや見劣りすると感じた。


とはいえ裸足で石灰棚を歩くのは楽しかったし、気になっていた場所を実際に体験できたので行ってよかったと思っている。