2024年5月の旅の記録。ベラト編。
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入国
コソボからバスで入国。プリズレンからベラトへの直行バスはないので、一旦首都ティラナまで行きバスを乗り換える必要がある。
プリズレンのバスターミナル
プリズレンのバスターミナルで前日にティラナ行きのチケットを購入した。詳しくはこちら。
チケットの注意書きを真面目に読むと30分前に乗り場に来るよう書いてあったので、念のため8:30頃に行ったのだがそんなに早く行く必要は全くなかった。15分前くらいで十分と思われる。
そしてチケットには乗り場は8番と書いてあったが、実際は10番だった。近くにはドライバーらしき人がたくさんいるので誰かに聞けばよい。
柱に行き先が書いてあることに後から気が付いた。
また、9:00発のチケットを買ったはずなのに、バスには当たり前のように9:15発と書いてあった。別に気にするほどのことではないが、積み重なる適当さにバルカン半島みが出てくるのを感じた。
国境と入国審査
9:15頃にバスが出発し、チケットの確認などを何もされないので不審に思っていると、少し進んだところで乗客がみんな降り始めた。どうやらバスを乗り換えるらしい。ここまで乗っていたのはワゴン車のような、バスにしては小さめの車だったが、近くに普通サイズのバスが止まっておりそちらに乗り換えた。乗り換えた場所はこのレストランの近く。
バスを乗り換えた後、係の人が回ってきて、リストに名前と誕生日を書くよう言われた。
肝心の国境では何もなかった。パスポートを回収されて戻って来るだけという情報を見ていたが、それすらもなかった。先ほどのリストが使われたのだと思うが、パスポート番号すら書いていないし、そんなので大丈夫なのだろうか。
国境を越えた後に再び係の人が回ってきてチケットを回収された。その場で現金で支払っている人も多かった。 このあたりは湖があり景色が良かった。
途中の停留所
バスはティラナ市内へ行く前にティラナ空港に寄った。
アルバニアの長距離バスは市民の足にもなっているらしく、特に停留所などではないそこらの道で人が乗ったり降りたりすることがあった。
ティラナのバスターミナル
ここで最大の問題が発生した。
ティラナにはバスターミナルが複数ある。
下の地図で、街の中心となるスカンデルベグ広場(グレーの●)に対し、青い★がInternational Bus Terminal、赤い★がベラトへのバスが出るSouth and North Bus Terminalという位置関係である。
私はコソボからのバスはInternational Bus Terminalへ行くと思っており、South and North Bus Terminalまで市バスで移動するつもりだった。
しかし、バスはInternational Bus Terminalへは行かなかった(!!)
一度、2つのバスターミナルの中間あたりの道端でバスが停車した。
そこで降りていく人がたくさんおり、私も降りるか迷ったが、South and North Bus Terminalまですぐに歩ける距離ではなかったので、それなら一旦バスターミナルまで行った方が分かりやすいだろうと思いそのままバスに乗ることにした。この判断が失敗だった。
バスが停まったのはこの銀行の近く。
その後バスは加速してどんどん中心部を離れていった。
慌ててスタッフにバスターミナルに行かないのか聞いたところ、TEGに行くという答えが返ってきた。TEGは郊外のショッピングモールのようなところ。
すでに途中で降りたところで戻れる距離ではなく、バスに乗り続ける以外どうしようもなかった。先程バスが止まった時点で質問しなかったことを後悔した。
後から調べたところ、TEGに隣接しているのはEast Bus Terminalというらしい。バスの行き先もここだったと思われる。
というわけで、コソボからティラナへのバスはInternational Bus Terminalではなく郊外のEast Bus Terminalへ行く可能性があるので、もし行く人がいたら注意してください。
ティラナの市バス
よく分からない郊外に来た時点で泣きたい気分だったが、近くの旅行会社か何かのブースにいたお姉さんに助けを求めると、中心部までバスで戻れると教えてくれた。両替する場所も近くにあり助かった。
ティラナの市バスのルートはGoogleMapで見ることができた。少し前までは別のアプリが必要だったらしい。
TEGからNorth and South Bus Terminalまでは1度乗り換えがあり1時間以上かかった。
バス料金は40Lek(≒0.4€)。
バスに乗ると、蛍光オレンジや黄色のゼッケンをつけた係の人が回ってくるのでその人に現金で支払う。お釣りももらえるが、小銭があった方が良い。札で払っている人は見かけなかった。支払うと写真のような領収書をもらえる。
これをバスを降りるまで持っておき、もし再び係の人が回ってきたら見せる。おそらく乗り換えシステムのようなものは存在しないので、バスを乗り換えた後は再び40Lekを支払った。
北南バスターミナルからベラト
ティラナのNorth and South Bus Terminalはバスターミナル自体の建物はなく、広い駐車場のようなところにバスがたくさん停まっていた。一応時刻表はあった。
バスはフロントガラスのところに行き先を書いた紙が置かれているので、その中から自分の行き先のバスを探すか、周囲にいるドライバーに聞く。バスを見つけるのは難しくない。
トイレがどこにあるか聞くと、近くのカフェに案内してもらえた。
トイレから戻って少し待つとバスは無事出発した。ベラトまでの所要時間は2時間くらい。
料金は500Lek(≒5€)。バスの中で現金で支払った。
そしてベラトに到着後、バスはまたもやバスターミナルに行かなかった(!!)
乗客はそれぞれ自分の降りたい場所でバスを停めてもらい降りていき、私はそのまま乗っているとどこで降りるか聞かれたので、中心部にあったホテルの近くで降ろしてもらった。
今回は市バスで移動する手間が省けたので良かったものの、アルバニアでは最初にバスの行き先を確認し、必要なら自分の行き先を伝えておくべきだという教訓を得た。
両替
通貨はレク(LEK)。
私は前述のティラナのショッピングセンターの他、ベラトでも両替した。
前者では1€=99Lek, 後者は1€=100Lekだったので一応手数料の違いはあるようだが、短期滞在で使う程度の額だと大した差にならないのであまり気にしなくて良いと思う。少額から気軽に両替できる。
ベラトの市内交通
全て徒歩で移動した。市バスは使う機会がなかった。
バスターミナルへの移動については後述。
出国
ベラトのバスターミナルからティラナに戻り、シャトルバスでティラナ空港まで行き、空路で出国した。
ベラトのバスターミナル
ベラトの中心部からバスターミナルまでは市バスで行くことができる。
ホテル教えてもらった最寄りのバス停はここ。
近くまで行くと、特に何も聞いていないのにカフェにいた地元の人がバス停はあそこだと教えてくれた。アルバニアの人は総じて親切である。
バス停にはこの標識が立っており、時刻表はなかった。15分くらい待ったと思う。
バスの料金は30Lek。バスのシステムはティラナと同じで、バスに乗った後に係の人に料金を支払うと小さい領収書がもらえた。バスには地元の人もたくさん乗っていた。
ちなみに元々GoogleMapでチェックしていたバス停はここだったのだが、上記のバス停を出発後こちらにもちゃんと停まった。
バスターミナルに到着すると、ティラナの時と同じく自分の行き先のバスを探した。バスを見つけ、前回の反省を活かしてティラナのどこに行くのか尋ねるとNorth and Southバスターミナルとのこと。
安心してバスに乗ったが、タイミングが悪かったようで出発まで40分くらい待った。
ベラトからティラナ
行きと同じく所要時間は2時間ちょっと。料金は500Lekで、その場で現金で支払った。
今回はちゃんとNorth and South Bus Terminalに停まった。
ティラナ市内からティラナ空港
ティラナ空港へは、スカンデルベグ広場の近くから毎時0分ちょうどにシャトルバスが出ている。
私は15:00のバスに乗りたかったのだが、ベラトでの待ち時間が長かったせいもありティラナ到着が14:00頃で予定より遅れていた。しかし1時間あれば間に合うだろうと思い、バスターミナルから中心部まで市バスで行くことにした。
バスターミナル最寄りのバス停はここ。この周囲は分かりにくかったので合っているか地元の人に聞いた。このバス停には中心部に行かないバスも来るので注意が必要である。
後から分かったことだが、ティラナのバスのルートはGoogleMapで見ることができるものの時間はあまりあてにならない。ティラナの中心部は渋滞がひどい。車の量が多いのはもちろんだが、道路システムが洗練されておらず変なところで車が滞留してしまうらしい。
私が乗りたかったバスは時間通りに来ず、本数がそこまで多いわけでもないのでとりあえず最初に来た中心部行きのバスに乗ったものの、そのバスは遠回りするルートをノロノロと進み結局15:00には間に合わなかった。ベラトの宿を出たのは10:40頃なのでここまでで4時間以上かかっていることになる。ベラトからティラナ空港に車で直行すれば2時間くらいなのだが。
もし空港へのバスの出発が遅れていたら間に合うかもと思い、馬鹿みたいに走ったが希望も虚しくバスは出発した後であった。近くにいたタクシーに空港までいくらで行けるか聞くと、メーターによるが20€くらいとのことだった。私は諦めて16:00のバスを待つことにした。
空港行きシャトルのバス停は比較的分かりやすく時刻表もあった。
バスは前のバスが出たすぐ後からバス停で待っていた。
私はせっかくなので広場周辺を散歩してから出発20分前くらいにバスに戻った。最終的にバスは満員に近い状態になっていたので、直前に行くと乗れない可能性があるかもしれない。バスの中はフリーWi-Fiもあり快適だった。
空港へは40分くらいで到着した。料金は400Lek(≒4€)で、バスを降りる直前にスタッフが座席を回って料金を回収した。私は余っていた現金で払ったが、クレジットカードも使うことができた。
ティラナ空港
ティラナ空港はなんとオンラインチェックインに対応していない。航空会社によってはシステム上はオンラインチェックインができる(ただしボーディングパスがそのまま使えるわけではない)らしいが、私が利用したエーゲ航空はそもそもオンラインチェックインができない仕様になっていた。それが早めに空港に行こうとした理由でもあった。
しかし運が良いことにエーゲ航空のカウンターは全く混んでおらず、セキュリティチェックもスムーズに進んだ。小さい空港なので移動にも時間がかからなかった。空港到着が16:40頃だったが、17:00にはもう全てが終わっていた。結果的には16:00のバスに乗って何も問題がなかった。
また、入国がかなり適当だったので若干心配していたが、出国審査も特に問題はなかった。アテネ行きの搭乗券を見せた以外は質問されず、スタンプもなかった。
(おまけ)ベラトでおすすめの食堂
中心部からは少し離れるが歩いて行くことができる。美味しくて安く、店内は小綺麗。
メニューがアルバニア語しかないので、GoogleMapの写真を見て食べたいものを考えて行くと良いかも。